高崎市群馬商工会

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名産物「国府はくさい」

やわらかくて甘みがあり、他産地と比べ評価も価格も高い伝統の「国府はくさい」は、高崎市国府町が産地で、その風土と土壌が生んだ特産品です。高崎市西国分町の生産者によると、「国府はくさいの苗を、国府町以外の畑に植えても、おいしくできないんですよ」と言う。自然が作り出す農作物ならではの特徴です。310人が約30ヘクタールで栽培しています。11月から翌年3月まで、1,300~1,400トンを出荷します。
また、「品種が変わっても、食味の良い国府はくさいを守っていきます」と生産者のハクサイ生産への熱意は変わりません。

生産者の国府白菜栽培記
地域の生産者による国府白菜の栽培記録です。

◎播種期
【品種】
・ 黄芯系(共通)
【播種】
・ 早生種「黄ごころ65」
  播種期日:8月19日
・ 中生種「黄苑」・ 中生種「黄ごころ80」
  播種期日:8月30日~9月1日

※播種期は8月下旬~9月上旬までが良いと思う
※遅すぎると結球が悪い
※根こぶ、ウィルス、軟腐病に強い
※品種特性と出荷時期に応じた播種期の選定が重要なポイント


◎育苗
【床土】
・ 苗一番・SB園芸栽培土など使用
【播種】
・ ペーパーポット128穴を使用(10アール 3,000本位)
【播種方法】
①床土を詰めた後に充分冠水し一粒ずつ播種する。
②ビニールハウスに平らにビニールを敷きつめ2列ずつ並べてゆく。
③播種後乾燥を防ぐために充分冠水し、寒冷紗で被覆する。
④乾燥を防ぐため朝夕涼しい時に充分な冠水をする。2日目の夕方頃には芽が出始め3日目の夕方には生えそろいます。(苗床の周りにコオロギよけのデナポンをまきます)
⑤発芽後は足長になりやすいため、一日一回の冠水と寒冷紗は取り除きます。
⑥苗は12~13日で本葉4枚ほどになり定植できます。あまり大きくなった苗より小さい苗の法が活着が良いようです。
⑦定植はマルチの植え穴に充分冠水した後オンコルかランダイヤ等まきます。
⑧定植後は畑の周りにデナポンをまきます。
◎肥料(播種期・10アール当たり)
・ 堆肥(早めに):5~6t
・ 石N(粒):1.5袋
・ 活性マグ:4~5袋
・ ダブリン:2袋
・ BM化成1号:5~6袋

◎マルチ張り
【早生種】
・ 畦幅135cm マルチ(45cm×45cm)の穴使用
【中生種】
・ 畦幅140cm マルチ(45cm×50cm)の穴使用

※マルチ張りする前に10アール当たりネビジン15kg散布する(作条土壌混和)。
※マルチ張り機にて配水を良くするために10cmの高畦にしますと配水溝ができ大雨時の心配も少ないようです。


◎追肥
・ 定植後苗の活着や葉の色を見ながら早めに1~2回に分けてする方が肥料の流亡がさけられます。

◎主な病害虫と防除対策
【害虫】
アブラムシ:エカチン水和剤、シルバーマルチ栽培の方が効果あります。
コナガ:オルトラン、ランネート、ガードジェット(水和剤)。生育時白菜の芯にオルトラン粒剤の散布も効果あります。 ヨトウムシ
ヨトウムシ:オルトラン、ランネート、エルサン、ディープテレックス(まわりの畑が大草であるほど出やすいので、草の防除も必要です)
【病気】
軟腐病
・オーソサイド
・デランK(600~1,000倍液) ・ダコニール
・ビスダイセン(大雨、台風後は病気の消毒が必要です)
・抗生物質
・アグリマイシン(1,000~2,000倍液)
・マイシン剤(高温時の散布は薬害の恐れがあるので避ける)
ベト病
・オーソサイド
・デランK(600~1,000倍液)
・ダコニール
・ビスダイセン(大雨、台風後は病気の消毒が必要です)
・抗生物質
・アグリマイシン(1,000~2,000倍液)
・マイシン剤(高温時の散布は薬害の恐れがあるので避ける)
ウィルス病
・育成初期アブラムシ類の防除を行う。シルバーマルチも効果有り。
根こぶ病
・ネビジン等早い内にまく
・連作をなるべくさける
・土壌改良資材を散布する
・大雨で流された場所ほどかかりやすい


国府白菜を使用したキムチ漬の作り方

■材料の用意
素材使用量加工方法
白菜12株1株3kg~3.5kg位のものであまり巻きの良し悪しは気にせず、青葉が多いものを選び、4等分に切る
ネギ15本細く斜めに切る
大根3本千切り
人参5本千切り(3寸人参の場合)
生姜450gミキサーにかける
にんにく1kgミキサーにかける
餅米3合おかゆ位に煮てミキサーにかける
リンゴ※5個ミキサーにかける(洗い小さく切って種ごとでよい)
イカ※1パイ皮をむき細く切る
唐辛子500g韓国製のもの(日本のものは辛すぎるので要注意)
エキス500g×2いわし・えび・魚のエキス
味の素60g
砂糖500g好みで隠し味程度でも良い
ニラ3束3センチ位の長さ
味見をしての具合で少々加える
アミ500gミキサーにかける
※印は好みにより加える
■作り方

①4等分にした白菜を洗い、容器に2握りくらいの塩を入れた中に浸す。

②白菜を逆さにして水を切り、1枚1枚の間に塩を振りかけ(その時の塩の量は5%くらいで良い)、切り口を上にして樽に入れ重石をして2~3日おく。

③白菜を樽から出し、良く絞ってから2度洗いする。(本当は絞らずに自然に水分を出すのが白菜の養分を逃がさないで良いのだそうですが、時間がかかるので省略します。)

④用意した材料を大きめの容器に移し、全部の材料がまんべんなく良く混ざるように混ぜ合わせる。下の方に餅米のトロトロが白く残らない程度に漬けながら、何回も攪拌する。

⑤白菜の1枚1枚の間に適当に材料を入れ、切り口を中に2重に合わせ、ビニール袋を敷いた樽に株の方を上にして入れ、重石をのせ1週間置いておく。袋の上に赤い水が出たら捨てる。


《生産者から》
この分量及び作り方は、私の好みに合わせたレシピとなりますので、実際にはご自分の味覚、ご家族ごとの好みに合わせて作ることをおすすめします。


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